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 深見友紀子のワーキング・ノートブックです。仕事の様子を中心に不定期に書いていきます。

勝利の女神、微笑む

 1月24日

 20年ぷりにホールでエレクトーンを弾きました。20年来の友人、エレクトーンプレイヤーの海津幸子さんと初めての共演。(1月22日 京都女子大学ニューイヤーコンサート2012 びわ湖ホール 大ホール)

 イタリアでの交通事故で下半身7箇所を骨折してから5ヵ月と12日、まだ松葉杖が必要ですが、海津さんにとってこのコンサートが復帰公演となりました。

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Date: Thu, 08 Sep 2011 02:50:09
実はイタリアで交通事故に遭い(8月9日)入院中です。
左足首骨折、右大腿骨骨折、骨盤損傷、肋骨にヒビと大仰な事になってしまいましたが、日に日に回復し精神的にも元気です。
ただ現時点でまだ帰国日程が決まっていない状態です。
12月までの演奏の仕事は全部キャンセルしましたが、深見さんとのびわ湖ホールから復帰したいと考えています。
通常考えると無謀なことの様ですが、帰国して日本の医師に相談し、リハビリを一生懸命すれば何とか行ける様な気がしています。

ええっ!! なんということ!
今から寝ようと思って、目が醒めてしまいました。
田中純さんはまだ知らないのですよね。海津さんにピアノ用の楽譜を送ったと、きょう言っていました。
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 このメールのやり取りから始まった私たちの闘い。
 勝利の女神が微笑みました。
 彼女の“類まれな”体力と“楽観をベースとした”気力、私の判断力と“最悪を想定しつつも、前向きに頑張る”気力が勝因だったと思います。


「結婚したい男性」の職業の上位は「海賊」

 1月14日

 今週読んだ文章の中で印象に残ったもの~その1

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 ソマリアでは、「結婚したい男性」の職業の上位は「海賊」。頭ごなしの説得や武装解除では根本的な解決にならず、意識改革が必要だ。
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 「結婚したい男性」の職業No.1が「海賊」という国もまだあるんだぁ。

 「普通、ここで確認するでしょ。」という所で確認しない人や、
 非常に能率の悪い人、
 人に無意味な書類を書かせて満足している組織・・・

 今週、うんざりすることが多かった私は少し気を取り直しました。


サバティカル・イヤー

 1月8日

 今年は4月から1年間大学をお休みします。私が勤める京都女子大学は仏教系の大学なので、サバティカル制度はなく、正しくは研究員制度です。

 振り返ると、31歳のときに大学院に進学して39歳で常勤の大学教員になるまで8年かかりました。
 富山大学教育学部には8年居ました。
 2004年春に京都女子大学に移って8年が過ぎようとしています。

 その間、16年に及ぶ東京との二重生活。
 単身赴任ではないですよ。一人で2地点に居るわけだからかなり大変です。

 「ちょっと一休みにしてもバチ、あたらないよね」と思っていた私に、大学院の指導教官、山本文茂先生から年賀状が届きました。

 「サバティカルイヤー。すべてを忘れて本質に迫って下さい。ご自愛の上で。」
 
 勉強しなきゃ。


20年ぶりのエレクトーン演奏

 1月7日

 京都女子大学ニューイヤーコンサート2012(滋賀県芸術劇場 びわ湖ホール、大ホール、1月22日)でエレクトーンを弾くことになりました。 私にとっては20年ぶりのホールでの演奏、しかも初めての大きなホールでの演奏になります。

 http://www.kyoto-wu.ac.jp/chiikikoryu/koza/201201.html
 
 14歳のときにピアノを辞めた理由は、表向きには「音楽以外の分野に進みたい」でしたが、実際は、発表会になると決まって「過敏性大腸炎」の症状が出るからでした。自分の出番が近づくとトイレに行きたくなる(しかし、お腹を壊しているわけではないので、何も出るわけない)。これはかなり辛かったです。

 22歳のときに始めたエレクトーンも、演奏グレード3級は一発で合格したものの、コンクールでは神戸地区の一楽器店の予選大会であえなく敗退。

 本番に弱い、“ノミの心臓”の私が大ホールでの演奏に耐えられるのか。今年のお正月はこれまで経験したことのない緊張感で一杯。最高裁の法廷で裁判官たちを前に論述するほうがずっと、ずっと楽です。
 
 でも、昨日、共演者であるエレクトーン奏者、海津幸子さんと一緒に練習して、演奏するって楽しいなぁと思いました。1990年代の前半、海津さんと私は高崎芸術短期大学(現在の創造学園大学、群馬県がその大学には行くなと県下の高校に通達した(!)といわれる大学です)でエレクトーンを教えていました。

 その後、彼女はエレクトーン奏者に、私は音楽教育の研究者に。今回の共演がきっかけとなり、いろいろな出来事を思い出しています。


謹賀新年2012

 1月1日

 新年おめでとうございます。
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2日続けて驚異的な人を拝見

 12月11日

 2日続けて驚異的な人を拝見しました。

 一人は、12月9日、京都ブルノートにてジャズピアニスト、 スガダイローさん
 先に次の演奏を見て、インターネット配信だから指がよく見えないのかと思いましたが、肉眼でも指の動きが速すぎてぶれて見えました。

http://www.youtube.com/watch?v=Rvk5bdlfDjs

 ピアノ演奏の基本とされている「脱力」を一切していないのです。「どうしてピアノの椅子を一番高くして弾くのですか」と質問したら、「鍵盤に体重の全部をかけて弾くんだ」と話しました。我が道を行っている。

 もう一人は ジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介さん。12月10日、第24回日本ポピュラー音楽学会全国大会(大阪市立大学) 基調講演

 学会の基調講演というと文部科学省や厚生労働省のお役人か、その道の年長者になることが多くて大抵つまらないのですけど、この津田さんは刺激的かつ冷静で素晴らしかったです。


秋は収穫の時

 12月3日
 
 今年2本目となるレフェリー付き国際論文が出ました。
 毎年、春に種を蒔き、秋に収穫か、翌年の秋に収穫か、翌々年の秋に収穫。
 不作の時もありますが、今年は「豊作」。よかったです。

 「Journal of Advanced Computational Intelligence and Intelligent Informatics」
 Special Issue on Awareness Computing in Science and Engineering

 Katsuko T. Nakahira, Miki Akahane, Yukiko Fukami, "Process of Acquiring Musical Performance Skills for Enhanced “Awareness” Given by a Multimedia-Based Learning Approach" (pp.1241-1247)

 本文をご覧いただけます。


『僕は君たちに武器を配りたい』

 11月28日

 早稲田大学近くの書店で平積みになっていた瀧本哲史さん著『僕は君たちに武器を配りたい』を読んだ。

 久々に最後まで一気に読めた本です。

 印象に残ったフレーズ★と→私の感想

★寿退社を狙うとはつまり、夫に自分の人生のすべてをかけるということである。死ぬまで健康な男はいない。絶対に潰れない会社も存在しない。他人に自分の人生のリスクを100%委ねることほど、危険なことはないのである。(p.77)

→かつて寿退社をした中高年の女性たちの中にはうなずく人も多いだろうけど、現在、安い賃金や不安定な環境で働くほとんどの若い女性たちは「白馬の王子」が現れるのを待っている。危険なのは、受け身で待っている時間にどんどんと実力が落ち、チャンスが減っていくこと。

★「人材流出現象」は、国内でも都道府県のレベルで起きている。たとえば大阪府は、現在日本でもっとも生活保護受給率が高い地域だが、これも優秀な人が首都圏に出ていき、稼ぐ力の少ない人の比率が相対的に増えたことが原因のひとつといえる。(p.91)

→大阪出身の私。大阪に戻る気はゼロです(笑)。

★生産性の低い40代、50代社員が幸せそうにしている会社には入るな! (p.105)

→大学は60代が幸せそうにしているところ。最悪だなと50代(げっ)の私は思います。

★ほかの業界、ほかの国、ほかの時代に行われていることで「これは良い」というアイディアは「TTP(徹底的にバクる)」すればよいのである。(p.184)

★日本人の多くは、長年続いた封建制度に基づく搾取構造の中で、ある意味で飼いならされてしまったといえる。また戦後長らく、高度経済成長のもとで働ければどんどん豊かな生活をすることができるようになったことも拍車をかけた。経済自体が拡大していたので賃金もどんどん上がっていき、普通の人が普通の会社に入れば、なんとか定年には家を買ってローンを返し終わる、という生活が可能だった。こうして、“本物の資本主義”に対して真正面から向き合わずとも人生を送ることができたのだ。しかしその状況は完全に終わった。(p.213)

★日本では結婚して子供ができたあたりから、ローンを組んで家を買うのが当たり前のような風潮があるが、それは銀行や不動産会社などから「そう思い込まされている」だけの話だ。・・・・銀行と不動産会社が作った35年ローンという仕組みは、そうした「リスクを正確に計算できない人々」を狙った商品であると覚えておいたほうがいい。(p.227)

★会社に入ると新入社員は先輩から「日経ぐらいは読んでおかないと恥ずかしい」などと説教されるが、・・・日経の記事をそのまま信じるほうがよっほど恥ずかしい。(p.239)

→それも知らなかった私はもっと恥ずかしい・・・・。

★リベラル・アーツが人間を自由にするための学問であるならば、その逆に、「英語・IT・会計知識」の勉強というのは、あくまで「人に使われるための知識」であり、きつい言葉でいえば、「奴隷の学問」である。(p.283)

→バランスが大事だと思うけど・・。リベラル・アーツの関係者には会計知識が無さすぎる・・。

★自分が勤める会社に、働かないうえに新しい発想もなく、社内政治だけには長けた、既得権を握って離さないオジサンたちが居座って甘い汁を吸っている。そう感じるのならば、自分の会社をぶっ潰すためのライバル企業を作ってしまえばいいのである。自分の会社が本当に不合理なシステムで動いているのならば、正しい攻撃をすれば必ず倒せるはずだからだ。(p.288)

→就職した幼稚園や保育園の不合理なシステムにうんさりしている児童学科卒業生の皆さん、従順なままでいることを辞め、自分の力を信じれば道は必ず開けます。

★人生ではリスクをとらないことこそが、大きなリスクになるのである。(p.289)

→じゃ、独身でいることもリスクってこと?? 結婚してもリスクあり、独身でいてもリスクあり。人生って大変だ。

 人生は大変なことばかりですね。


3人寄れば文殊の知恵

 11月8日

 2種類の違う仕事を交互にやった。

3日(木・祭) 児童学科こどもひろば1日目
4日(金) 一日中こもって京都女子大の研究紀要(7日締切)に投稿する論文を書く
5日(土) 児童学科こどもひろば2日目
6日(日) 一日中こもって論文の続きをやる

 4日の夜遅くに草稿を書き終え、共著者である中平さんと赤羽さんにメールで送信。この時、私はもうだいだい出来たと“たかをくくって”いた。

 ところが、5日の夜に2人から“真っ赤っか”の校正がメールで送られて来て、「こりゃ大変だ~」と焦り始めた。そこから『死闘』が・・・。

 パソコンの前に座り続けたため、7日の朝には(借金はしていないのに)首がまわらなくなった。肩も腕も痛い。ヨガをやっているので常に深呼吸を意識しているのだけど、パソコンの前ではほとんど息を止めていた・・・。虫の声ではなく、虫の息状態。

 中平さんと赤羽さんとでは“目の付け所”がまったく違うので、“真っ赤っか”な箇所がかぶることはない。今まで見事に一度もかぶったことがない。そして、私が加わると“3人寄れば文殊の知恵”になる!

 先月には、「Biometric Systems, Design and Applications」という本に私たちの論文が載った。これはなんといっても中平さんの功績。

 良い“同志”を持ったなぁと思う。
 でも、まだ首がまわらない。


こどもひろば2011、大入り

 11月3日

 京都女子大学児童学科3年生の知恵を結集するイベント、こどもひろばの第一日目。

 今年で6回目。きょうだけで昨年2日間の来場者数を上回りました。(今年度の広報担当の努力も大きいけれど、昨年度以前の成果が出ていると思います。)

 涙が出るほど一生懸命な学生たちがいて、私もたくさんのアイデアをもらえる。先日の音楽教育学会で、研究仲間から、イマドキの“とんでもない”学生さんたちの話を聞いたばかりなので、ここは別世界、パラダイスです。

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