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 深見友紀子のワーキング・ノートブック(2009~2014)は、2015年3月をもって終了しました。次は、ワーカホリックの私が隙間の時間で取り入れている、オーガニックフード、ヨガ、アンチエイジング医療、化粧品、アクセサリーなどに関する情報をお届けする新しいブログを計画中です。

『僕は君たちに武器を配りたい』

 11月28日

 早稲田大学近くの書店で平積みになっていた瀧本哲史さん著『僕は君たちに武器を配りたい』を読んだ。

 久々に最後まで一気に読めた本です。

 印象に残ったフレーズ★と→私の感想

★寿退社を狙うとはつまり、夫に自分の人生のすべてをかけるということである。死ぬまで健康な男はいない。絶対に潰れない会社も存在しない。他人に自分の人生のリスクを100%委ねることほど、危険なことはないのである。(p.77)

→かつて寿退社をした中高年の女性たちの中にはうなずく人も多いだろうけど、現在、安い賃金や不安定な環境で働くほとんどの若い女性たちは「白馬の王子」が現れるのを待っている。危険なのは、受け身で待っている時間にどんどんと実力が落ち、チャンスが減っていくこと。

★「人材流出現象」は、国内でも都道府県のレベルで起きている。たとえば大阪府は、現在日本でもっとも生活保護受給率が高い地域だが、これも優秀な人が首都圏に出ていき、稼ぐ力の少ない人の比率が相対的に増えたことが原因のひとつといえる。(p.91)

→大阪出身の私。大阪に戻る気はゼロです(笑)。

★生産性の低い40代、50代社員が幸せそうにしている会社には入るな! (p.105)

→大学は60代が幸せそうにしているところ。最悪だなと50代(げっ)の私は思います。

★ほかの業界、ほかの国、ほかの時代に行われていることで「これは良い」というアイディアは「TTP(徹底的にバクる)」すればよいのである。(p.184)

★日本人の多くは、長年続いた封建制度に基づく搾取構造の中で、ある意味で飼いならされてしまったといえる。また戦後長らく、高度経済成長のもとで働ければどんどん豊かな生活をすることができるようになったことも拍車をかけた。経済自体が拡大していたので賃金もどんどん上がっていき、普通の人が普通の会社に入れば、なんとか定年には家を買ってローンを返し終わる、という生活が可能だった。こうして、“本物の資本主義”に対して真正面から向き合わずとも人生を送ることができたのだ。しかしその状況は完全に終わった。(p.213)

★日本では結婚して子供ができたあたりから、ローンを組んで家を買うのが当たり前のような風潮があるが、それは銀行や不動産会社などから「そう思い込まされている」だけの話だ。・・・・銀行と不動産会社が作った35年ローンという仕組みは、そうした「リスクを正確に計算できない人々」を狙った商品であると覚えておいたほうがいい。(p.227)

★会社に入ると新入社員は先輩から「日経ぐらいは読んでおかないと恥ずかしい」などと説教されるが、・・・日経の記事をそのまま信じるほうがよっほど恥ずかしい。(p.239)

→それも知らなかった私はもっと恥ずかしい・・・・。

★リベラル・アーツが人間を自由にするための学問であるならば、その逆に、「英語・IT・会計知識」の勉強というのは、あくまで「人に使われるための知識」であり、きつい言葉でいえば、「奴隷の学問」である。(p.283)

→バランスが大事だと思うけど・・。リベラル・アーツの関係者には会計知識が無さすぎる・・。

★自分が勤める会社に、働かないうえに新しい発想もなく、社内政治だけには長けた、既得権を握って離さないオジサンたちが居座って甘い汁を吸っている。そう感じるのならば、自分の会社をぶっ潰すためのライバル企業を作ってしまえばいいのである。自分の会社が本当に不合理なシステムで動いているのならば、正しい攻撃をすれば必ず倒せるはずだからだ。(p.288)

→就職した幼稚園や保育園の不合理なシステムにうんさりしている児童学科卒業生の皆さん、従順なままでいることを辞め、自分の力を信じれば道は必ず開けます。

★人生ではリスクをとらないことこそが、大きなリスクになるのである。(p.289)

→じゃ、独身でいることもリスクってこと?? 結婚してもリスクあり、独身でいてもリスクあり。人生って大変だ。

 人生は大変なことばかりですね。