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 深見友紀子のワーキング・ノートブック(2009~2014)は、2015年3月をもって終了しました。次は、ワーカホリックの私が隙間の時間で取り入れている、オーガニックフード、ヨガ、アンチエイジング医療、化粧品、アクセサリーなどに関する情報をお届けする新しいブログを計画中です。

保育士・幼稚園教諭の給与水準という問題

 7月8日

 「児童音楽Ⅱ」という授業時間を使って、一般企業に内定した児童学科4年生による就活報告会をしました。多くの3年生が集まりました。

 「児童学科なのになぜ保育現場に進まずに、企業を希望するのですか」といった、企業の面接で必ず尋ねられる“意地悪な”質問にどう対処するか・・・・その具体例が次々と明らかに。

 内定者の状況はそれぞれ異なっていましたが、一般企業に決めた大きな理由は、
 ①(私立)保育士・幼稚園教諭の給与が低いこと、
 ②保育園・幼稚園実習に行ったときに若い先生しかいなくて、自分も出産したら仕事を続けられないのだろうなと思ったこと、
 
の2つでした。

 保育園・幼稚園の園長さんが集まると、「最近の若い人は辛抱が足りなくてすぐに辞める」と愚痴を言い合っているのを耳にします。「負の連鎖」になってしまっていますね。
 決して若い人だけに非があるわけではないと思います。
 
 多くの子どもたちと一緒に過ごすのは大変です。エネルギーも要るし、注意力も要るし、子どもは何を仕出かすかわからないので咄嗟の判断力も要る。大勢が一度にギャーギャー騒ぐので喉もつぶれる。
 私の教室に子どもたちがたくさん来た日は、クタクタになりますよ。彼らにとっては「階段」さえも遊び道具なんですから!

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 近いうちに「扶養手当」も「配偶者控除」もなくなるらしいので、家族を抱える男性並みの給与は望みませんが、子どもが大好きで、熱心に勉強している意欲ある若い女性に対して、1人で生きていけるだけの収入を保障してほしいです。できれば子ども1人ぐらいを自力で育てることができるだけの収入を!
 もちろん、一般企業に進む人たちに対しても同様です。