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 深見友紀子のワーキング・ノートブック(2009~2014)は、2015年3月をもって終了しました。次は、ワーカホリックの私が隙間の時間で取り入れている、オーガニックフード、ヨガ、アンチエイジング医療、化粧品、アクセサリーなどに関する情報をお届けする新しいブログを計画中です。

ついにここまで来た、未受精卵の卵子凍結-。

 2013年8月6日

 久々に硬派な文章を書くことにします。

 29歳で(1986年)ようやく大学を出た私は、31歳のときに妊娠し、32歳で第1子を、35歳で第2子(双子の一人は死産)を産んだ。
 
  1993年以前は30歳以上の初産が「高齢初産」と定義されていたため、第1子を妊娠したとき、自分は大学は出たばかりだけど、子どもを産むのは遅いぐらいという意識があった。  
 
 キャリア志向だった私が、社会人になって3年目(大学院1年目)に子どもを産もうと決めたのは、産んでくれるだけでいいという“世にも珍しい男性”が現れたから。

 当時、父母がいて、子どもがいるという家庭に私はほとんど興味がなかった。今では“出来る女性の選択”の一つでもあるシングルマザーも、私にはあり得ない選択だった。   
 
 強いて言えば、男ではないので徹底的に隠すことはできないが、「隠し子」が欲しかったのだ。  

 お腹が大きくなってきても一向に「結婚」しない私に、大学院の指導教官も心配したようで、その“世にも珍しい男性”を研究室に呼び出したりした。  

 あれから四半世紀。 先日アエラを読んでいたら驚くような記事があった。  

 「卵子老化前に独身で『卵活』」

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 未婚者でもできる未受精卵の卵子凍結-。

 「これさえできれば、20代の卵子を保存できるから、心おきなく仕事に打ち込めます」  

 10人の男友達にリサーチした。 「35歳になったただの私と、20代の卵を持っている35歳の私、どっちがいい?」 8人が「20代の卵あり」と答えた。中には、彼女が卵子凍結したいと言うのなら凍結の費用を出してもいい、という男性もいた。  

 「経済的に不安な男性も増えているから、いま稼ぐ女性は人気がある。稼ぐ女性が、若い卵を持っていたら無敵。私はそれを目指します」

 「出産時期になるべく制限がない状況をつくることで、女性が自分の価値観や意志で人生を選択できるようにしたいのです」

 海外では大学入学祝いに親が娘に卵子凍結を勧める例もある。  
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 もし私が子どもを産もうと思っていた頃に、この卵子凍結の技術があったら、自分の卵子を凍結していただろうか。
 
 よくわからない。  
 
 費用も何百万とかかる。
 凍結しておいたところで、将来相手が現れるかどうかわからない。
 仮に相手がいたとして、受精できるとは限らない。  

 私の辿った道を振り返ると、34歳で大学院を出て、5年間の非常勤講師時代を経て、39歳のときに国立大学(富山大学)の助教授になった。

 「子どもを産んだのに頑張ったのね」と思う人もいれば、「子どもを育てていないのに、5年もかかったの?」と思う人もいるだろう。  
 39歳から二重生活になり、そして、それが、もう18年も続いているのだ。 
 
 確実に言えるのは、私が40歳の頃は、たとえ凍結しておいた卵子があったとしても、とても子どもを産めるような状況ではなかったということ。

 もう一つ感じることがある。  
 子どもとの年齢差である。  
 
 音楽教師の私は、小学生や未就学児に教えているが、今の私に小学生の子どもがいたらおそらく辛いだろう。

 時代によって多少変化するとはいえ、やはり、親と子どもにはある望ましい年齢差があると思う。 

 未受精卵の卵子凍結-。 詳しい記事は以下。
 http://dot.asahi.com/aera/2013080700040.html