平成27年度京都女子大学研究経費助成研究
「幼児教育現場の音楽活動における電子打楽器の可能性」

 
目次

Roland HandSonic HPD-20を使用した合奏例(4年生)

手や指で盤面を叩いて演奏するHandSonicは、13分割されたパッド、850種類の内蔵音色を装備した電子打楽器です。

詳しい楽器の説明はこちら

HandSonicはプロミュージシャンの世界でも十分通用する優れた電子楽器ですが、幼稚園や保育所に一台あれば、足りない打楽器の音色を補充することができ、音楽あそびにも活用できます。
たとえば、体が小さい幼児がシンバルを叩くのは大変。「三種の神器」であるカスタネット、すず、タンバリンはあっても、コンガ、ボンゴ、アゴゴベル、クィーカー、カバサなどがない園も多いはずです。大太鼓・小太鼓でポップな感じは出せないので、それらの音をバスドラム・スネアドラムに変えると幼稚園サウンドからの「脱却」が可能となるでしょう。
こうした点に注目し、実践を行いました。

『ようかい体操第一』

HandSonicパッドに音楽(「ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる ようかいでるけん でられんけん」)を割り当て、同じ速さで順番に盤面を打って演奏しました。子どもにこういう演奏をさせると、あそびながら「等速感」を養うことができます。D-BEAMコントローラーには「ウィッスッ!」を割り当てています。

動画 1人で『ようかい体操第一』

動画 3人で『ようかい体操第一』 左 主旋律 中央 ドラム 右 クラッシュシンバル

『アブラハムの子』

ピアノ伴奏にHandSonicでリズムをつけました。ドラムの場合と比べて、演奏経験の有無に関係なくすぐに叩くことができます。

『アラジンメドレー』

この曲では、Percussion2の楽器(Suspended Cymbal、Antique Cymbals、Gong、Tambourine、Wood Block、Whistle、Ratchet、Triangle、Mark Tree、Shaker)をHandSonic1台で演奏しています。

この頁のいちばん上へ